薪ストーブのある生活 〜薪準備の時期編〜

2.薪準備の時期

まず木の種類について触れたいと思います。薪ストーブに使用する適した木は広葉樹であります。その中でもトチ、クヌギ、ナラ、ケヤキ、カシなどの木が火力も出て良いと感じています。クリやサクラの木は広葉樹ですが火力が弱く、私は積極的に薪として利用していません。スギやヒノキなどの針葉樹は更に火力が弱いだけでなく、木にヤニを含んでおり、薪にすると薪ストーブの煙突にそのヤニが悪さをして適していないようです。マツはそのヤニがさらに多く、薪として使うべきでは無いと言われています。

 

木を倒す時期ですが、薪に適した広葉樹は、秋になると木の根が地中の水分を吸い上げなくなるようで、そうした葉が落ちる時期に倒すと良いとのことです。私も基本的に11月下旬から12月の間に木を倒しています。時折台風や雷などにより、夏に倒れてしまった木を伐採して薪に利用する事がありますが、抱えてみると確かに重たく、水分をかなり含んでいるように感じます。秋に切った生木も相当重たいのですが、更に重たいと感じました。乾燥にも時間がかかりそうであります。

 

とりあえず、11月から12月の間に木を倒してしまっておけば、木を細かく刻んだりするのはボチボチやっていける状況となります。ですが、薪ストーブに使用できるようになるには、薪をストーブに入る長さに切って割った後、十分乾燥させなければなりません。乾燥させないとまず燃えないですし、乾燥が不十分であると煙突にススがこびりついてしまい、煙突にとってはよろしくない状態を招いてしまいます。乾燥には基本1年間必要と言われます。ですので木を倒してからの秋から冬、つまり春までには薪棚に積んで乾燥させる状態にしておくのが良いと思います。

 

私の住んでいる地域では、椎茸栽培をする方がおり、そうした椎茸の原木はトチやクヌギといった木で、薪に適した木と一緒でありあます。椎茸の原木として木を切る時期も11月頃であります。先回のブログで、軽トラを貸してくれ、山にも入らせてくれる方がいると話しましたが、その方は椎茸栽培をしています。その方が椎茸栽培に使う原木の準備をお手伝いするそのお礼?として、原木で使わない木をもらっている感じです。私が薪を準備するために木を倒すことが、その方の原木準備にもなるため、私は山にも入らせてもらえ、軽トラも貸してもらえるといった、とってもありがたい状況になっているわけであります。感謝です。

 

木を倒す頃に気をつけたい点があります。それはスズメバチであります。秋でも10月であるとスズメバチが活発なので、近くに巣などがあるとチェーンソーの音でスズメバチを刺激したりする恐れがあります。チェーンソーの音でスズメバチに気付けない状況も考えられます。温暖化の影響なのか、12月に入ってもスズメバチがウロウロしていることもありました。広葉樹はスズメバチが好む蜜を出している木が多いため十分気を付けたいものです。

 

次回は薪準備の中でも大きな作業である、木を倒す、について触れてみたいと思います。どうぞお楽しみに・・・。